FP3級

FP3級(FP協会)に1週間で合格した話

会計事務所で働く管理人が、FP3級に準備期間1週間で、独学で合格した話をしていきたいと思います。

細かな試験の申し込み方法や内容などは省略している部分もあるため、このブログでは、FP3級を受かるために私自身が実践・実行した勉強方法や考え方をご参考頂けたらと思っております。

私が受けたのは、2017年5月28日のFP3級です。投稿日時点で、試験の合否は発表されていませんが、自己採点では、

学科試験48/60、実技試験18/20と点数を取り、合格かと思います。(合格が分かったら、また、改めて報告したいと思います)

無事、合格しました!
点数も自己採点通りでした!(8/11追記)

直前期に追い込みをかける方、試験直前だけど、ほとんど勉強が進まずに、半ば諦めている方はたまた、試験を効率的に受かりたい方などに特にオススメ出来る内容になっているかと思います。

特に実技試験の内容は、考え方実践ともにかなり自信をもって記事にしましたので、記事を読んで少しでも参考になったら幸いに思います。

※今回、日本FP協会にて受験をしました。金融財政事情研究会で受験される方は、実技試験が異なる問題となるため、参考になる部分が少ないかもしれません。ただし、試験への合格のための考えた方や実践が参考になる部分があるかもしれませんので、良かったらご覧くださいませ。

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1週間前に渡された参考書と問題集

2017年5月22日、突然所長に呼び出され、何かやらかしたかと思いハラハラの中、突然何かの参考書らしきものと問題集、そしてはがき(FP3級の受験票)を渡された。

「これ、今週試験あって、申し込んどいたから(絶対に)受かっておいてね~」

「え、は、はい!」

(な、なんだ、なんの試験?FP3級!?聞いたことはあるが、、一週間前で受かれと!?)

有無を言わさず、あまりにも自然な流れで試験の合格を課されてしまったためそのまま承諾してしまった。ちなみに、所長というのは会計(税理士)事務所の代表税理士で、一般の会社でいう社長のことだ。今私が所属する事務所の所長は突飛な仕事をふってくる事が多く、今回もそういった感じで受験合格を課された。

試験1週間前の出来事である。

FP3級について

突如として課されてしまった試験について、突然過ぎてやる気が起きないままだったが、試験についての概要を調べることにした。

最初にFP3級について、どんな試験か公式HPを閲覧することにしたが、情報量が多くサイトの文言が頭に入ってこないため、受験票で日程確認。「本当に1週間前かよ・・・」と思ったのは覚えています。

ひとまず、同じような(!?)状況の方がいましたら、以下、念のために必要最小限の情報をまとめてみました。

5/22(月) 試験日程・範囲知る
5/23(火) 過去問出題傾向把握
5/24(水) 不動産/相続・事業継承
5/25(木) 金融資産
5/26(金) 金融資産運用 / リスク管理
5/27(土)午前 実務
      午後 学科まとめ
5/28(日)早朝 学科まとめ
試験

上の表にも載せましたが、写真付きの本人確認書類はお忘れなく。
(※学生さんなどで、免許証などの写真付きの本人確認書類を持っていない場合、本人確認用の証明写真などが必要だというので、注意が必要です。

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ちなみにFP3級試験の実施団体ですが、以下の2つあります。

・一般社団法人金融財政事情研究会(金財)

・日本FP協会

今回私が受けた団体は日本FP協会のです。
金財とFP協会では、試験形式は同じく、学科・実技とあります。試験問題は、学科は同じ問題ですが、実技試験の問題が違います。

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とりあえずの見立てとして、

合格点は6割以上!!(なので、2~3割間違ってても合格はする=基礎的な問題を中心に押さえる)

・実技という試験形式のため、筆記試験ではないかと結構びくびくしていたが選択式で一安心。

・そもそも簡単な試験といわれているから・・・と過去問を解く前のこの時点では少し楽観視していました。

 

試験に向けての戦略と実践

試験内容などを大体把握した私は、次に問題の出方などを過去問を使って確認。

FP試験の試験は以下のような感じ。

FP試験概要

①学科試験・・・FP各科目に関する知識を問われる。6科目と科目が多く、税関連の問題だけ切り取っても、会計事務所で働く私にとってもあまり聞かないような、結構細かい所の知識も若干問われていると感じた。この時点で、簡単に受かると言われる事が多く、自分自身も少し楽観視していたFP3級ですが、少なくとも勉強もほとんどしないで受かるほど甘くはないと感じます。

②実技試験・・・FP各科目に関する知識をもとに実践的に活かせるか問われる。ちょっとした計算問題や実際の保険証券の見方を問われる。過去問を見る限り、試験ごとにほとんど同じ形で問題が構成されている。←これが肝!

 

試験当日までの日程・使用教材

過去問の出題形式より、以下の方針にて勉強をすることを決める。

①学科試験・・・範囲が広く過去問では細かな問題も出題対象となる。

基本的な問題の正答率を上げることを目指す。そのため、細かな知識が出ていて、本試験にそのまま同じ問題が出るとは限らない、過去問はせずに問題集の基本問題だけを学習する事を決める。

その際、自分自身の詳しくない科目について優先的に学習を進める事に。

2~3日では、間に合わないと感じ、移動時間や休憩時間等の細切れ時間などを特に有効に使い、問題集をベースに繰り返して知識の定着を心掛ける。

②実技試験・・・似たような問題構成なので、土曜日の午前中まとまった時間を作り、問題をぶっ通しで学習する事を決めた。

 

以下、その試験当日までの大まかな日程。

5/22(月) 試験日程・範囲知る
5/23(火) 過去問出題傾向把握
5/24(水) 不動産/相続・事業継承
5/25(木) 金融資産
5/26(金) 金融資産運用 / リスク管理
5/27(土)午前 実務
      午後 学科まとめ
5/28(日)早朝 学科まとめ
試験

仕事の残業等で時間が取れなかったこともあり、実際は上の日程通りに進まなかったり、実技は前日の夕方から始めたため、学科のタックスプランニングの問題をする時間がなく、一切解かずに試験に臨んだ。結果として、学科試験のタックスプランニングに関する問題が記憶があいまいなものも多く間違いも多かったが(会計事務所に勤務する身としては大分恥ずかしいが・・・)それでも8割はとれた。

 

具体的な学習方法

ここからは具体的な学習方法を説明します。

ひとまず

実技試験→過去問中心。

学科試験→市販の問題集の基本問題。

実技の方を特に読んで戴きたいため、先にご紹介します。

実技試験は、過去問が肝。最短で試験前日からでも受かる。

見出し通り実技試験に関しては、試験前日でも合格点をとることが可能です。過去問を通して、必要な知識と解き方に慣れたら十分間に合います。

その理由ですが、上記にも記載したように、似たような問題で同じような問われ方をしている問題が多いため、問題に必要な知識を覚えて、問題の解き方さえ慣れてしまえばいいと考えるためです。

実際に過去問を4回分解いた私の実感として、過去問を数回解き、問題→解説の流れを繰り返すことで問題の傾向を掴みつつ、必要な知識も自然と身につき、もしくは、必要だと思う知識をピンポイントで調べ、その都度補完して学習できるようになると思います。

そのため、

使う教材は、過去問とその解説。

過去問は、公式HPが公開されているためそれを印刷して使いましょう。

市販の問題集などでは過去数回分の過去問を試験形式通りに載せているものがないため、過去問を軸に学習する場合は、公式HPにある過去問を使った方がいいです。試験本番の過去問を使う事で、問題構成を知ることもでき、本番の試験を受ける際に問題の出題の流れを知った状態での回答ができ、心理的な余裕も生まれます。その利点を生かすには、過去問をそのまま使った方が絶対にいいです。

 

過去問の解説は、3級FP過去問解説様より。

端的で分かりやすい解説で私自身もかなり助けられました。こちらのサイトのおかげで、前日の勉強でも解説をテキスト等で自分で探す手間がなくなり、過去問を解く事に専念できました。超短期攻略を目指すなら、過去問解説が充実しているため、必須だと思います。

 

私自信の実践としては、時間的な兼ね合いもあり過去問を2016年の1月まで遡って解いただけです。

そして、4回分に絞り本番までに覚えきれていない問題を中心に3、4回繰り返しました。

これだけで、本番は凡ミスもありながら18/20と9割の点数を取る事が出来ました。

前日の夕方になり初めて解いた過去問は3,4/20くらいしか解けていなかったので結構焦っていましたが、過去問を数回通しで学習することで、本番では9割解答出来ました。

私自身は、職業柄、税務の知識が多少ありますが、この実技試験は、解答に必要な知識と問題の解き方を慣れたらだれでも解けます。断言します。同じような問題になっているので。

以下、さらに詳しい過去問を使った学習の実践方法になりますので、よかったらご参考ください。

①問題をとりあえず、読む。(意味がわからなくてもとりあえず、読む)

②もし問題をみて意味が分かったら解く、もしくは考えてみる(この作業は時間があればでOK!)

①、②は時間をかけずにさっとで大丈夫!

すぐ解説を見る。

・単純な知識問題であればそれを確認する。初めの内は特段、覚える事に重きをおかない。(何回か繰り返し、覚えたらいいため)

・計算問題などは、ひとまず何を求めているのか意識しながら解き方確認する。(例:キャッシュフローの問題や建築基準法上の規制に関する問題など)

・図表の問題は答えの求め方を確認する。(例:生命保険の保障内容に関する問題など)

よくわからない箇所や理解しづらい箇所は飛ばしていいです。次の問題に移りましょう。どんどん問題を解き、解答を見るを繰り返しましょう。

以下①~③を繰り返し次の問題に行くだけです。

・計算問題や図表に関する問題は毎回同じような問題のため、計算の仕方、図表の読み方等、過去問を通しで自然と解けるようになってきますので、まずは実技の足固めとして自信をつける問題になると思います。また数回分をこなすので、意識して覚えるというよりも、この問題何回も同じような形で出ているという事を感じ、自ずと覚える知識量も絞りつつ効率よく学習できるのではないかと思います。私自身、まずは解き方を覚え、それに必要な知識を補完するような形で覚えていくことが出来ました。

・知識問題は、毎回同じような問題とはいきませんので、繰り返しながら徐々に覚える量を増やすような形でいいと思います。問題としては似たようなことを聞かれていても、若干問われている知識が違うと気づくと思います。そうなれば、あとは、問われている知識をテキストなどで整理したり、問題を繰り返しながら、暗記や理解をしていけばいいと思います。試験に出る確率が高い知識をピンポイントで習得するためテキストを読んでいるため、テキストを流し読みするよりも記憶に残りやすいと感じます。

また、ポイントとして、何回解いても解答を読んでも頭に入らずどうしても解けない問題は捨ててもいいと思います。私自身も、会社四季報の問題などは試験直前で全然頭に入らず捨てました。

この方法では利点がいくつがありましたので、それも記載します。

①何回か過去問を通していくうちに、実技には受かるだろうと実感するようになる。そこでゴールまでが見えたことで、かなり精神的な余裕が生まれる。また、実技には受かるだろうという自信も生まれてくる。学科試験の勉強に向けて余計な心配(実技は大丈夫だろうかと考えながら取り組んでいる方もいると思う。)をしなくて専念して取り組める。

私自身、前日に実技の学習を始める前は、学科も十分に出来ていないし大丈夫だろうかと追い込まれていましたが、実技を数回解いて受かるかもしれないという手ごたえを掴んだら、精神的に大分楽になれました。

②実技での流れを知ることで、学科の問題を解く際にイメージしやすくなる。

学科試験は、問題集。範囲が広いので、覚える範囲を絞って繰り返す。

学科試験ですが、実技試験のように1日、2日での超短期攻略は、範囲が広い上に細かい知識も出てくるため、相当な事前知識をあらかじめもっていないと難しいと感じました。

私自身の実践としては、詳しくない分野を中心に問題集の基本問題を解くことにしました。

実際に活用した問題集ですが、

・FP3級 速攻問題集 フィナンシャルバンク インスティチュート編
(日本経済新聞出版社)

上記問題集の学科部分のみ(時間的な都合でタックスプランニング以外)を一通り解きました。

 

実技と違い過去問を使用せず、市販の問題集を使用した理由ですが、以下の通りです。

①時間に限りがあり、覚える知識量を極力絞りたい。

②基本的な知識は、一通り学習できるため、最低限合格点はクリア出来そう。

③分野ごとに覚えられる。

実技試験とは違い、全く同じような問題がでる可能性も高くなく、法改正されてしまった問題や、いわゆる難問などを解いても仕方ないと思ったため、過去問は使用しないことにした。

そこで、最低限の基本的な問題に答えられる知識を効率的に学習するために問題集を使用し、その基本問題だけは完璧にしようという風に割切った(結果的にこれが功を奏した)

使い方としては、

①〇×問題と3択問題で構成されているので、ひとまず解いてみる。

②その後、答えと解説を読む。解説を読んでわかったら次の問題へ。
解説を読んでも、単語の意味などが掴めない、イメージしにくい箇所は、テキスト等に戻り、確認する。

③何回か繰り返す。特に何度も間違う問題を中心に。

・全くの初めての分野などは、単語一つでもイメージが出来なかったり、理解しずらいものもあったりするので、そうしたものを問題を解く中で見つかったら、テキストなどに立ち返り、イメージを持たせ理解することも必要かなと感じた。

例えば、登記簿謄本などを見たことがない方などは、画像検索などで実物がどういうものか見てみることが一番いいと思います。テキストで解説があっても何のことかイメージ出来ないと思います。一番早くイメージ・理解につながるようにネット等もうまく利用するのも方法だと思います。

 

以上、試験の内容や、勉強方法まで記載しましたが、やはり、超短期攻略は体力的にも少し疲れました

試験前日では、深夜2,3時ころまで学習していましたので、学生時代の一夜漬けを思い出しながらの取り組みでした(笑)

今回は、短期でのFP3級合格を目指すための内容ですが、コツコツと少しづつ勉強することも大事だなあと気づく次第でした。。。(笑)

 

 

  • この記事を書いた人

kashisuma

会計事務所でいわゆる社畜として働く管理人。現在28歳。簿記3級も知らないまま、入社。現在入社3年半で、会計税務の一通りに業務内容をようやく覚えてきました笑 お客さんには結構な人見知りと、極度のあがり症からくる変なキャラがうけ(!?)会計の担当先として、20件ほど持たされ、てんやわんやになりながら何とか奮闘中。 少しでも、賢くスマートに振舞えたらとの思いで、ブログを開設。自分自身の備忘録と読んでいただいた方が少しでも心に引っかかる記事であったらと思います。 (2018年11月24日更新)このブログ開設後にFP2級と3級を取得。会計事務所での勤務は依然てんやわんやになりながら、なんとかこなしています笑

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